人も歩けばなにかにあたる

本当は山行レポートを書く予定ですが、なぜかまずは今秋、東海道五十三次を徒歩で一気に歩いた記録から。

東海道五十三次 徒歩の旅 2日目(国府津~自宅)

電車に乗ると、FBにリタイア宣言を投稿しました。

前日の朝に勢い良くFBに出発宣言をし
多くの友人から応援のコメントをもらったのですが
翌日の夜にはすでにリタイアという
とてつもないダサさに嫌気がさしますた。

 

しかし、もう歩けないんだ。
仕方がない。

 

そう自分に言い聞かせ
歩くはずだったむこう2週間、どうしよう?
などと考えておりました。

このサイトは、この東海道の旅の計画を友人に伝えたときに
教えてもらったサイトです。
当時28歳の女の子が
ひとりで大阪から東京まで歩いた記録です。

FBにダサい投稿をしたあと
ふと、この子はどうやって東海道を歩いたのだろうかと気になり
携帯でサイトを開いてみました。

何度か見てはいたものの
頭には入っていなかったんでしょうね。

衝撃を受けました。
この子の根性に。

1日12時間以上、コンクリートの道を
歩いた者だからわかる足の痛み。
その痛みがありながら、この子は歩き続けているのです。
どれだけ足が痛くても、どれだけ歩みが遅くなっても。
どんな深夜になっても。

何が彼女をそうさせているのかはわかりません。
でも、ただただスゴイ!

自分の甘さを痛感させられました。
そして、どれだけ自分がダサいかも。
俺の方が年上なのに、何をやっているんだ、俺は。
なにもかも負けているじゃないか。

自宅最寄りの駅に着く頃には心は決まっていました。

平地を歩くということで
少しなめていた部分がありましたが
これはそんな生半可な気持ちじゃ達成することができないと
気持ちを引き締めました。

家に帰ると、ただちにザックとその中身、そして靴を交換します。

背面長の合わなかったザックは
使い慣れている30Lのものに交換。

着替え4日分、寝間着、自炊用ストーブなど
あったらいいな的な余分なものはすべてカット。
なるべく軽くするために着替えは2日分のみ(下着は3枚)。
靴下も含めて基本的に2日以上連続で着用と縦走スタイルに。
荷物はザックを含めて5kg。
ハイドレーションに水を入れて7kgを限界としました。

また、底が柔らかすぎて
マメができやすかったランニングシューズをやめ、軽登山靴に変更。
これならソールにある程度の固さもあり
長時間荷物を持っても耐えられます。

そして、なるべく節約をと、切り詰めていた食費も
消費カロリーを計算すると
食べなきゃ体力も気力も出ないので
しっかり食べることにしました。

そして、その日は近所のステーキハウスで
ガッツリ肉を喰らい
翌日、国府津駅から再出発することにしました。

交通費(国府津~自宅) ¥1141
水・食費 ¥3232
合計 ¥4373