人も歩けばなにかにあたる

本当は山行レポートを書く予定ですが、なぜかまずは今秋、東海道五十三次を徒歩で一気に歩いた記録から。

東海道五十三次 徒歩の旅 6日目(富士~府中・静岡)

9月27日(土)

朝6時、漫画喫茶を出発します。
快晴です!

漫画喫茶での睡眠について
疲れが取れるのかと心配する方がおられますが
フラットシートであれば
シャワーを浴びてスッキリすれば何も問題なく寝られます。
ブランケットも借りられますし。

さて、さすが富士市です。
晴れていれば、富士山がドーンと見えます。
富士山の麓の街だと実感します。

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バスケットボールのゴールと富士山。なんかハワイっぽい

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富士川からの富士山

蒲原宿に着くと
史跡を写真に撮っているおじさんがいました。
歴史大好きおじさんかしら?

9時半過ぎ、由比宿につくに到着。
足は痛いものの、出発が早かったからか
時間的にはかなり順調に進んでいます。

由比には、本陣跡地に「東海道広重美術館」がありました。
時間に少し余裕もあり
もしかしたら一生来ない可能性があるので
ちょっと入ってみるかと。

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そこには浮世絵の作り方や歴史などの紹介。
そして、広重の浮世絵が展示されているのですが
なぜかすべて「中山道」??
なぜ東海道の宿場町なのに中山道の浮世絵ばかりなのでしょうか?
ある意味とてもおもしろかったです。

由比は桜えびがとても有名らしいのですが
どうにも時間が早すぎ&ご飯にお金をかけられないということもあり
桜えび料理はスルー。

興津宿へ向かいます。

興津へは薩捶峠を越えます。
これは浮世絵の構図にもなっている有名な景勝地です。

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現在は高速が走っていてこんな感じ

しかし、この峠がなかなかの傾斜で
足が痛く、くそ暑いなか、なかなかの厳しさでした。

薩捶峠を越えると、12時過ぎ、興津宿の手前で
泊まりたいと思っていたスーパー銭湯が出てきました。

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しかし、これもどうにも時間が早すぎました。
そして、距離が全然稼げてない。
風呂はとてもとても魅力的だったのですが
今後のスケジュールを考えるとここで楽はできないと
泣く泣く、先を急ぎます。

ゆっくりしたかった…

興津にはちょうどいい飲食店がなく、コンビニで軽めのエネルギー補給。

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興津を過ぎた辺りで、
トレッキングポールのキャップが
抜けて溝に落ちてしまうというハプニング。
キャップがないとうるさいし、手首への反発も強い。
どうしようか、旅程はまだ1周間以上あるんだが
こんなものは、アウトドアグッズを扱っているお店じゃないと
なかなか売っていません。
そんなお店がこの先あるのだろうか…。
まぁ、仕方ないので1本で歩きます。

興津を越えたあたりで蒲原で見かけたおじさんが
後ろを歩いているのを見つけます。

あれっ、やっぱりあのおじさんも東海道を歩いているのかな?
なんて思っているとあっさりと追いつかれました。
そして、「朝からずっと一緒ですよね」と話しかけられました。
やはり東海道を歩いているとのこと。
しかし、僕とは違い土日に少しずつ史跡を回りながら歩いているらしいです。

うん、それが正解だろう。

お互いの話をしていると、
もともとワンゲル部で山家族なのだそう!
なんて奇遇な!と思っていたけど
歩くのが好きな人には山好きな人が多いんでしょうね。
そのおじさんとは江尻宿(清水)まで一緒に歩きお別れした。
ちなみに、僕は清水でご飯を食べようと思っていたのだが
一緒に歩いていたために言い出せず
またもコンビニで済ますことなってしまいました。

草薙駅周辺では、数年前にバスケのオリンピック予選を見に
この体育館に来たなーとか思いながら
近くの公園で休憩を取りつつ本日の宿を探します。
しかし、いい感じの漫画喫茶が見つからず
安めのホテルをチョイス。
出費は痛いが仕方がない。

6時頃、辺りも暗くなり静岡も近くなってきたころ
大きなデパートが出てきました。

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かなり大きなスポーツ店も入っている模様です。
おっ、ここならポールのキャップがあるんじゃないか?
この先、1本で歩き通すとしても
もう1本が邪魔になるのでやはりキャップを購入しようと入店。
ありました。ブランド違いのが。
ブラックダイヤモンドの正規品だと2つで500円+税なのですが
1つ432円とエバニューの高ぇよ!と思いながらも購入し
晴れて、ダブルストックでの歩行を再開します。

そしてやっと静岡駅へ。

ホテル近くで、なんやら不穏な空気の高校生カップルがいたのですが
あまりに足が痛過ぎて関わる気分になれず、スルー。
あとでかなり自己嫌悪に。ゴメンよ…。

7時過ぎにホテルへ到着。
謎の雰囲気のビジネスホテルですが
大浴場あり、コインランドリーありと
施設的には最高でした。

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オーナーの趣味でレトロな雰囲気満載です

 

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水・食費 ¥1727
ビジネスホテル(マスターチ) ¥3980
広重美術館 ¥510
ポールキャップ ¥432
合計 ¥6649